ミノキシジルタブレット(通称:ミノタブ)は、強力な発毛作用があり、AGA薄毛治療薬としてとても人気があります。
でも反面、動悸やむくみなどの副作用が強いのがネックなんです。
それだけに、自己流・自己判断で用量や飲み方を決めていると不安になりませんか?
「何mgのミノタブを1日何回飲むのが一番安全で、一番効果があるのか?」
とても気になるところです。
正しい服用方法を守れば、その副作用も最小限に抑えながら、発毛効果を期待できるはず。
では、ミノキシジルタブレットの正しい飲み方・服用方法とはどのようなものなのでしょうか?
そこでこのページでは、毛髪の専門家が考えるミノタブの飲み方・服用方法をご紹介します。
また、作用の強い薬ですから、飲んではいけない人もあるので、その点についてもご説明しますね。
ミノキシジルタブレットに関する正しい知識を身につけて、薄毛対策に活用しましょう。
ミノタブを発毛目的で飲むことについて
ミノタブの飲み方をご紹介する前に、まず知っておいてほしいことがあります。
それは、
「ミノキシジルタブレットを発毛目的で飲む場合、正しい服用方法なんてない。」
ということ。
だって、ミノキシジルタブレットのメーカーは、発毛目的で飲んで良いなんて一言も言ってないんですから。
ミノキシジルタブレットは発毛目的での内服はおススメ出来ない
ミノキシジルタブレットは発毛薬ではなく「血圧降下剤」です。
その副作用で発毛するので、みんなリスクを承知で発毛薬代わりに飲んでいるだけなのです。
その証拠に、日本皮膚科学会という、日本医学会に加盟している、たいへん権威のある学会が「ミノタブは何が起こるか良く調べてないから飲むのやめとけ」と言っています。
CQ14:ミノキシジルの内服は有用か?推奨度:D
推薦文:ミノキシジルの内服を行うべきではない。
解説:ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない。
ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない。また、男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない。それにもかかわらず、全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に、医師が安易に処方したり、一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので、医薬品医療機器等法の観点から問題視されている。
多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に、胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある。
以上のように、ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる。
ミノキシジルタブレットは、世界中どこを探してもAGAの薬として認可している国はなく、飲むならあくまでも自己責任でということになります。
したがって、発毛剤としてのミノキシジルタブレットの正しい服用方法なんてあるわけないんですね。

プロ推奨のミノキシジルタブレットの服用量・飲み方は?
正しい服用方法がないなら、自分が正しいと思う方法で飲むしかないのですが、それだとやっぱり不安が残りますよね。
そこで、AGAクリニックの【銀座HSクリニック】総院長の柳生邦良氏の考える、ミノキシジルタブレットのおすすめの飲み方をご紹介します。
柳生邦良氏は、国際毛髪外科学会長や日本臨床毛髪学会理事長も務められている毛髪界の重鎮。
その方が動画でミノキシジルタブレットの飲み方の提案をしています。
自己流で飲むよりの10,000倍くらい安心で信頼できるのではないでしょうか?
ミノキシジルタブレットの飲み方に不安がある方は、ぜひこの動画をご覧になってください!
といっても動画がすごく長いので、内容のポイントをまとめました!
ミノキシジルタブレットの飲み方のポイント
- ミノキシジルタブレットの服用量は0.5mg~1mg/日(男性の場合)
ミノキシジルの「内服」は塗るタイプよりも重大な副作用が出やすく、飲み続けないと再び髪が抜けてしまうので、長く続けることを考えると、副作用の出にくい量である1mg/日程度が良いです。
(女性の場合は0.25mgで十分です。) - ミノキシジルは、体質的に効きやすい人と効きにくい人がいる。
ミノキシジルは体質によって効きやすい人と効きにくい人がいます。
自分がミノキシジルの効く体質かどうかを判断するには、ミノキシジル1mg/日を半年続けても、変化がなければ効きにくい体質か、円形脱毛症など別の原因で抜けているということです。
(多分、効く人なら2,3か月で変化を感じます。)
効きにくい体質の人は、濃度を上げても、効果の割に副作用リスクが高すぎますので、フィナステリド錠など、他の育毛薬を試してみるほうが賢明です。 - 5mgとか10mgのほうが効くけど、その分副作用リスクも高い。
ミノキシジルタブレットには5mg錠・10mg錠も発売されています。確かに高濃度のほうがより発毛効果がありますが、でもいっぽうで、ミノタブには多毛症だけでなく、血圧低下や心拍数増加、頭痛、めまいなど重大な副作用もあります。濃度が高ければ、効果も高いけど副作用リスクも高いんです。
ミノキシジルは基本的にはずっと飲み続ける薬ですから、副作用があったら飲み続けられませんよね。
体質的に効きやすい人なら1mg/日で十分に発毛しますので、5mg錠・10mg錠はお勧めできません。
- 1mg錠は発売されていないので、2.5mg錠を半分に割って飲むと良い。
ミノキシジルタブレットの1mg錠は発売されていないので、2.5mg錠をピルカッターとか、普通のカッターで半分に割って1.25mgにするのが便利です。

まだあるミノタブの飲み方のポイント
先ほどの動画では説明されていませんでしたが、ミノキシジルタブレットを飲む際に気をつけたほうが良いポイントが他にもいくつかありますよ。
1日1回、規則的に飲む
食前とか食後とか、いつ飲むかはそれほどこだわらなくて大丈夫です。
とにかく、ご自分で決めた量を1日1回、朝なら朝、24時間ごとに毎日続けることがポイントです。
体内のミノキシジル濃度をなるべく一定に保つイメージです。
でも、毎日忘れずに飲むって、けっこうシンドイので、たまには飲み忘れてしまうこともあると思います。
そんな時は、飲み忘れに気付いた時点で1回分飲むようにします。
飲み忘れたからと言って、まとめて2日分、3日分を一気に飲むことは副作用リスクを高めますので必要ありません。
1日分でOKです。
アルコールは控えめに
お酒を飲むと血行が良くなりますよね。
ミノキシジルタブレットも血管拡張作用がありますので、血流が良くなります。
ということは、ダブルで血行が良くなり、低血圧になってしまう可能性があります。
また、ミノキシジルタブレットとの併用とは無関係ですが、アルコール自体、ビタミンB1の消費を高め、髪の成長を妨げる要因となりますので、適度な飲酒を心掛けるようにしましょう。

ミノキシジルとの飲み合わせに気をつけたい薬
血圧関連の薬との併用は不可
ミノキシジルタブレットは血管を広げて血圧を下げる作用がありますので、血圧に影響がある薬を併用すると、血圧が異常に低下したり、血圧のコントロールがうまくいかなくなる可能性があります。
したがって、鎮痛薬、胃腸薬など、血圧に影響する薬との併用はやめましょう。
どうしても飲まなければいけない時は、数時間空けてからにします。
ミノタブと一緒に飲んではいけない薬
- イブプロフェン(バファリン、イブなど)
- トリプタン系製剤(処方箋医薬品の片頭痛薬)
- 非ステロイド性抗炎症薬(ロキソニンSなど)
- ヒスタミンH2受容体拮抗薬(ガスター10など)
- ED治療薬(バイアグラなど)
ミノキシジルタブレットを飲むと、血管拡張作用によって血流が良くなり、ズキズキと頭痛が起きることもあります。
すると頭痛薬や痛み止めの薬を飲みたくなってしまいますが、バファリンやイブなどのイブプロフェンを含む頭痛薬は絶対に服用してはいけませんね。
ミノキシジルはプロペシアとの併用をおすすめ
ミノキシジルはAGA治療にダントツ有効な発毛薬なんですが、もう一つ、AGAの抜け毛抑制に非常に有効な薬があり、それが「プロペシア」です。
有効成分:フィナステリドを1mg含んだ内服薬で、商品としては「プロペシア」や「フィンペシア」「フィナロイド」などが有名です。
フィナステリドは、ミノキシジルとは作用が異なるため、併用しても問題ありません。
実は、ミノキシジルの作用は「毛よ!生えろ!抜けるな!」と毛穴に働きかけるだけで、AGAを引き起こす原因物質(ジヒドロテストステロン)には一切関わりません。
ですので、この原因物質が増えだすといくらミノキシジルを使っていても薄毛は進行してしまいます。
そこで、原因物質を減らす作用をするのが「フィナステリド」なんですね。
ミノキシジルとフィナステリドを併用することで、ミノキシジルの「攻め(発毛)」の作用と、フィナステリドの「守り(抜け毛予防)」の作用で効果的に薄毛を改善させることができるんです。
もちろん、それぞれの薬の副作用はありますが、併用することで副作用が倍増するようなことはありませんので安心です。
ミノタブがあまり効かない体質の人は、単独で良いのでフィナステリド錠を試してみる価値は十分ありますよ。
ミノキシジルタブレットを飲んではいけない人
ミノキシジルタブレットは元々は高血圧を下げるための血圧降下剤なので、心臓や血管系に問題がある人は特に服用に注意が必要です。
また、ミノキシジルの副作用に耐えられない体質の人や有効性に問題がある場合も気をつけましょう。
ミノタブを飲んではいけない人
- 低血圧の人
ミノタブには血圧を下げる作用がありますので、普段から低血圧の人は服用に注意が必要です。 - 心臓、腎臓、肝機能に障害のある人
血流増加により、心臓に負担がかかります。
また、薬の代謝・分解に肝臓や腎臓が働くため、これらに障害がある人は注意が必要です。 - 20歳未満の人
ミノキシジル(塗り薬)について、20歳未満を対象とした臨床試験が行われていませんので、効果や安全性が分かりません。 - 65歳以上の人
高年齢だと血圧が正常でない場合が多く、薬の分解機能が衰えていることも考えられます。
また、薄毛の原因がAGAのほか、加齢による老人性脱毛症も加わってきますので、回復は難しいかもしれません。 - 妊婦、妊娠している可能性のある女性、授乳中の女性
胎児の心臓に強い負担がかかるので、絶対にNGです。 - AGA以外の脱毛症の人
ミノキシジルは主にAGAに対する効果が期待できる薬であり、他の脱毛症の改善効果は期待できません。
抜け毛(薄毛)の原因はAGAばかりではありません。
円形脱毛症、脂漏性皮膚炎による抜け毛の対策としては使用しないでください。 - 甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症)の診断を受けている人
AGAによる脱毛ではなく、甲状腺疾患による脱毛の可能性があります。 - 家族、兄弟姉妹にAGAの人がいない人
AGAの発症は遺伝的要因が大きいと考えらており、AGAによる薄毛でない可能性があります。
ミノキシジルタブレット2.5mgってどこで売ってるの?
ミノキシジルタブレットは日本では未認可薬なので、Amazonにもドラッグストアにも売ってません。
AGAクリニックでも、処方してくれるところは少ないようです。
そこで多くの人が利用しているのが海外からの個人輸入です。
個人輸入といわれると購入のハードルがグッと上がる感じがしますが、手続きを代行してくれる業者がありますので、僕らはAmazon感覚でポチることができます。
私がいつもミノタブを買っているのが「オオサカ堂」という代行業者で、安心と実績があります。
関連記事オオサカ堂で買い物をするとどんな感じ?
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ミノキシジルタブレットの用量・服用方法 まとめ
ミノキシジルタブレットを飲みたいけども、どれくらいの量を飲めば適正なのか?迷っていた方も多いのではないでしょうか?
濃いほうが効くのは当たり前ですけど、意外や意外、1mg/日でも十分とは!
これなら副作用リスクも激減しますから、効果があるかどうか判断する半年間くらいは飲み続けられそうですね。
今までミノキシジルの用量や服用方法で迷っていた方は、柳生先生方式の飲み方を試してみてはいかがですか?

ミノキシジルタブレットの気になる副作用
ミノキシジルタブレットの主な副作用についてはこちらの記事でまとめていますので、参考になさってください。 薄毛・AGA治療薬として絶大な人気のあるミノキシジルタブレット(通称:ミノタブ)。 ミノキシジルタブレットを処方するAG ... 続きを見る ミノキシジルタブレットを買おうと思って口コミなどを見ていると、「副作用でむくみが!」という声を時々目にします。 高い発毛 ... 続きを見る AGA治療で大変人気のあるミノキシジルですが、その発毛効果とは裏腹に副作用も多いのが悩みの種です。 塗るタイプはまだしも ... 続きを見る
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