AGA治療薬として有名な「フィンペシア」ですが、飲んでみようかな~と思って少し調べてみると「フィンペシア(キノリンイエローフリー)」とか「フィンペシア(新タイプ)」という言葉が目につきます。
- キノリンイエローフリーとか新タイプって何のこと?
- キノリンイエローって何かアブナイものなの?
- 結局、フィンペシアにはキノリンイエローが入ってるの?入ってないの?
- フィンペシアのパッケージに赤と緑とあるけど、違いは何?
こんな点が気になりますよね。
「キノリンイエロー」+「フリー」=「キノリンイエローが使われていない」という意味です。

昔のフィンペシアにはキノリンイエローが含まれていたのですが、「キノリンイエロー」が体に良くない添加物だと言われ始めたので今のフィンペシアには含まれていません。
商品説明が英語で書いてあってただでさえ分かりにくい海外の医薬品。
いまだにキノリンイエローが使われている製品もありますので、キノリンイエローがどんな成分なのか?を知っておくことは、自分の体を守るためにも大切ですよね。
今回はキノリンイエローの危険性について、徹底的に解説します。
フィンペシアを飲む人には、キノリンイエローよりも気にしてほしい注意点もありますので、この記事の後半でお伝えします。
フィンペシアとキノリンイエローの関係
AGA治療薬として広く利用されているプロペシア(商品名)。
このプロペシアの有効成分フィナステリドを同様に配合したジェネリック医薬品が「フィンペシア」です。

フィンペシアはインドのシプラ社(Cipla)が製造する製品で、プロペシアの廉価版として大変人気があるのですが、発売当初は、着色料としてキノリンイエローが含まれていました。
でも一時期、このキノリンイエローに発がん性があるのではないかという噂が広まったことがあるのです。
フィンペシアは毎日毎日、何か月も継続的に飲むものだから、健康上よくないものが入っていれば、例え微量だとしても避けたいものですよね。
キノリンイエローとは?
キノリンイエロー(Quinoline Yellow WS)とはタール色素という合成着色料の一種で、黄色203号とも呼ばれています。
キノリンイエローを始めとするタール色素はキレイで均一な色が出るので、化粧品や食品など、さまざまなものに配合されています。
しかし、タール色素の中には毒性・発がん性が認められるものもあり、現在、日本で食品添加物として認可されているタール色素は12種類しかありません。
日本ではキノリンイエロー(黄色203号)は化粧品や外用医薬品への使用は認められていますが、食品への添加は認められていません。
医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令(外部リンク)
「タール色素」という名前が良くないよね
そもそもこの「タール色素」という名前の由来は、昔は石炭由来の「コールタール」を原料としていたためなのですが、「タール」という名前がタバコやコールタールを連想させ、「タール色素」全般がイメージの良くないものとなっています。
(近年では石油が主原料に切り替わっているので、タール色素といってもコールタール由来ではないのです。)
いっぽうイギリスでは、英国食品基準庁(FSA)の独自調査・研究により、注意欠陥・多動性障害(ADHD)と関連の疑われるタール色素6種類(キノリンイエローを含む)について、メーカーに使用しないよう自主規制を勧告しました(2008年)。
EUの欧州食品安全当局(EFSA)は、2009年に、キノリンイエローの1日許容摂取量(体重1kgあたり)を従来の10mg/kgから0.5mg/kgとすることを決めました。

キノリンイエローには発がん性があるの?
このように、ヨーロッパでは摂取制限があり、日本では食品への使用が認められていないキノリンイエロー。
そんなアブナイ成分が、当時から大人気だった「フィンペシア」にも入っていたということに誰かが気付き、こと日本では「ちょっ、ヤバいんじゃないの?」と一時期大騒ぎになったのです。
タール色素であることの悪いイメージからか、「ヤバい」という噂に尾ひれがつき、最終的には「キノリンイエロー入りのフィンペシア=発がん性の危険=買うのやめよう!」というところまで行きついてしまったようです。
しかし、その発がん可能性は所詮「噂」のレベル。
実際のところ、キノリンイエロー(黄色203号)には発がん性は確認されていません。
そんな日本での噂を聞きつけたのかは分かりませんが、フィンペシアの製造メーカーシプラ社では2014年、キノリンイエローフリー(不使用)のフィンペシアを販売開始し、今ではキノリンイエローの入ったフィンペシアは一切販売されていません。
フィンペシアの新タイプと旧タイプの違い
2014年にキノリンイエローフリーとして再発売されたフィンペシアはパッケージが緑の文字です。
この緑色のパッケージの製品がフィンペシア(新タイプ)というやつです。
ご丁寧に、パッケージに「Quinoline Yellow Free(=キノリンイエロー不使用)」と印刷されています。
いっぽう、それまで発売されていた旧タイプは赤い文字のパッケージで、並行して製造が続けられています。
でも実は、赤文字の旧タイプも、今はキノリンイエローフリーになっていて、何で2種類あるかというと、赤文字はインド国内向けのパッケージだということ。
赤も緑も今はどちらもキノリンイエローフリーですから、どちらを買っても大丈夫になっています。

実はフィンペシアの副作用のほうが気になる!
仮にキノリンイエロー含有のフィンペシアを服用していたとしても、1粒0.15g程度しかないですから、摂取するキノリンイエローは最大でも0.15gです。
EUの欧州食品安全当局(EFSA)が許容する量(体重60kgの人で3g/日)を大きく下回っています。
キノリンイエローを摂らないに越したことはないのですが、フィンペシアの場合、キノリンイエローが入っているかどうかは、健康上それほど大きな問題ではないわけです。
それよりも、薬自体の副作用に注意をする必要があります。
フィンペシアの有効成分フィナステリドを同様に含む「プロペシア」の副作用は、以下のものが確認されています。
276例中11例(4.0%)14件の副作用が認められた。主な症状はリビドー減退3例(1.1%)、勃起機能不全2例(0.7%)等であった。・販売後の調査
943例中5例(0.5%)に5件の副作用が認められた。主な症状はリビドー減退2例(0.2%)、肝機能障害 2 例(0.2%)等であった。・その他の副作用
頻度不明 | 1~5%未満 | 1%未満 | |
---|---|---|---|
過敏症 | 掻痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面浮腫) | - | - |
生殖器 | 睾丸痛、男性不妊症・精液の質の低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等) | リビドー減退(性欲減退) | 勃起機能不全、射精障害、精液量減少 |
肝臓 | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ‐GTP上昇 | - | - |
その他 | 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい | - | - |
フィンペシアの主な副作用は、性欲減退や男性機能障害です。
フィンペシアは副作用が少ない薬としても知られていますが、全く副作用がないわけではありません。
必要以上に心配する必要はないと思いますが、念のため注意しておく必要がありますね。
フィンペシア服用上の注意
- 用法・用量は、1日1錠。上限である1mgの量を超えないようにしましょう。
- 割って飲んではいけません。
- 服用してもよいのは成人男性に限られています。
- 妊娠中やその可能性のある女性、また子供が服用することは禁じられています。
- 効果が現れるまで、最低でも6か月は継続してみる必要があります。
フィンペシアを通販で買えるのはAmazon?
フィンペシアは日本では未承認の医薬品です。
ですので、薬局やドラッグストアはもちろん、Amazonや楽天市場などの大手通販サイトでも販売されていません。
したがって、フィンペシアを通販で入手するなら個人輸入になります。
個人輸入だと、偽物や粗悪品のリスクもありますので、オオサカ堂やアイドラッグストアーなどの信頼できる個人輸入代行業者を利用したほうが良いでしょう。
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ちなみに、オオサカ堂もアイドラッグストアーも個人輸入代行業者の中では比較的お買い得価格でやってくれるショップですが、価格は微妙に違うので、両方の価格を見比べてから買うのもアリです。

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キノリンイエローフリーのフィンペシア まとめ
キノリンイエロー自体はそれほど心配する添加物ではなく、フィンペシアにはすでに使われていないことも分かりました。
そのかわり、フィンペシア自体の副作用リスクを頭に入れておいたほうが良いんですね。
いずれにしても、フィンペシアは国内未承認のため、健康に問題が起きても自己責任ですので、使用上の注意や副作用など、よく確認してから服用するようにしましょう。
